2026年09月24日奈良漬を支える、野菜・塩・そして粗糖

奈良漬の原材料は、とてもシンプルです。
野菜、塩、酒粕、そして砂糖。
だからこそ奈良屋本店では、その一つひとつをどのように選ぶのかを大切にしてきました。
今回の動画では、その中でも「砂糖」と「塩」に目を向けています。
奈良屋本店の奈良漬に使っている砂糖は、一般的な精製糖ではなく、鹿児島県種子島のさとうきびを主原料とした粗糖です。
粗糖でなければ奈良漬がつくれない、ということではありません。
長年、奈良漬をつくり続ける中で原材料と向き合い、私たちなりに考え、選んできたものの一つが粗糖です。
砂糖の歴史をたどってみると、日本に砂糖が伝わったとされるのは奈良時代です。そして、奈良漬の原形とされる粕漬も、同じ奈良時代にはすでに存在していました。
1300年ほどの時間が流れた現在も、奈良という土地では奈良漬がつくられています。
歴史をそのまま現在の製法に結びつけることはできません。しかし、長い歴史を持つ食べ物をつくっていると、その背景にある時代や、この土地に受け継がれてきた食文化に自然と思いが向かいます。
今回の動画では、私たちが実際に使用している原材料の資料もご紹介しています。
粗糖の原料は、さとうきび。配合率100%。原産地は鹿児島県種子島。
塩は、天然海水100%。原産地は日本・赤穂。添加物は使用していません。
商品として出来上がった奈良漬だけを見れば、こうした原材料の背景まで目にする機会はほとんどありません。
けれども、奈良漬は野菜だけで出来上がるものではありません。
塩があり、酒粕があり、砂糖があり、それぞれの原材料と長い時間を重ねながら、少しずつ奈良漬になっていきます。
華やかな材料をたくさん使う食品ではないからこそ、何を選び、どう向き合うのか。
奈良屋本店が長年奈良漬をつくる中で積み重ねてきた考え方を、今回の短い動画から少しでも感じていただければと思います。
野菜、塩、酒粕、そして粗糖。
シンプルだからこそ、一つひとつを大切に。
奈良という土地の長い時間に思いを馳せながら、これからも奈良屋本店の奈良漬をつくり続けてまいります。



