2026年08月13日飛鳥から奈良へ ― 世界遺産と、1300年受け継がれる奈良の食文化

2026年、「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に登録されました。
飛鳥から藤原、そして奈良・平城京へ。
日本という国の礎が築かれていった歴史の舞台が、奈良県には今も数多く残されています。
奈良市・ならまちにある世界文化遺産「元興寺」も、その源流を飛鳥の「飛鳥寺」に持つ寺院です。飛鳥寺は平城京への遷都に伴って奈良へ移り、元興寺へとつながっていきました。
奈良屋本店は元興寺にもほど近く、元興寺のご住職とは、半世紀以上にわたり親しくお付き合いをさせていただいております。そのような長いご縁もあり、今回の「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録には、私どもも特別な感慨を抱いております。
時代は、飛鳥から奈良へ。
世界遺産登録は、奈良から飛鳥へ。
そして奈良に受け継がれてきたものは、寺院や遺跡、文化財だけではありません。
「食」にもまた、奈良の長い歴史が息づいています。
奈良を代表する伝統食品の一つ、奈良漬。その原形につながる粕漬けについては、平城京跡から出土した奈良時代の木簡にも記録が残され、1300年以上前から食されていたことが知られています。
酒造りから生まれる酒粕と野菜を組み合わせ、時間をかけて熟成させる奈良漬は、奈良の酒文化、発酵・熟成、保存の知恵と深く結びついた食文化です。
奈良屋本店も、可能な限り奈良県産の野菜と奈良の酒粕を用い、奈良市で奈良漬づくりを続けています。
飛鳥から藤原へ、そして平城京へ。
歴史や文化が時代を越えて受け継がれてきたように、奈良の食文化もまた、人から人へと受け継がれてきました。
奈良屋本店も、この土地に根づく食文化を大切にしながら、次の世代へとつないでまいります。
「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録を、心よりお祝い申し上げます。


