2026年07月23日発酵の一つの表情 ― 産膜酵母と向き合う、奈良屋本店の製造現場 ―

この白い膜は、何でしょう。
これは、奈良漬になる前の原料野菜を塩漬けしている製造現場です。
奈良屋本店では、生産農家さんから受け取った野菜を、塩漬けによる一次加工から行っています。
ここにあるのは、塩と、野菜から出た水分です。その表面に、白い膜が現れることがあります。
奈良屋本店はこれまで、公的機関の視察において、この白い膜について「産膜酵母」との説明を受けてきました。また、発酵食品の製造過程でよく見られる現象であるとも伺っています。
耐塩環境の中で微生物が活動し、その活動が目に見える形となって現れる。
奈良屋本店では、この現象を「発酵の一つの表情」と捉えています。
ただし、良いものだと断定しているわけではありません。奈良屋本店では、見つけたときには品質管理の一環として、人の手で丁寧に取り除いています。
一見すると驚かれるかもしれない、発酵食品の製造現場。
こうした日々の工程を積み重ねながら、原料野菜は、やがて奈良漬へと姿を変えていきます。
奈良屋本店が大切にしているのは、受け継がれてきた現場の知恵と、科学的な視点の両方です。
伝統と科学の融合。
その途中に現れる、発酵の一つの表情をご覧ください。


