2026年07月09日五十年以上使い続けた辞書と、奈良漬づくり

気がつけば、
中学時代から使ってきた英語の辞書が、今も仕事机の横にあります。
調べものは、今ではAIやインターネットで、驚くほど簡単にできる時代になりました。
それでも、本当に確かめたいことがある時、私はいまだにこの辞書を開いてしまいます。
時代についていけていないのかもしれません。
けれど、最後は自分の目で確かめたい。
自分の手でたどり着きたい。
奈良漬づくりも、どこかそれに似ているように感じます。
科学的な分析も大切にする。
データも見る。
けれど、昔から受け継がれてきた手法や、
勘という言葉でしか表せない感覚も、簡単には手放せません。
新しいものを否定するのではなく、
古いものに戻りたいのでもなく。
ただ、確かめながら、考えながら、目の前の奈良漬と向き合っていきたい。
五十年以上使い続けた辞書は、そんな奈良屋本店の奈良漬づくりを、
少しだけ映しているのかもしれません。
奈良屋本店


