2026年03月28日お客様の「皮が残る」というお声に対する、奈良屋本店の真摯な答え

いつも奈良屋本店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。本日は、お客様からいただいた大切なお声と、私たちがそこへどう向き合っているかという「品質管理の裏側」を、現場のありのままの姿と共に包み隠さずお話しいたします。
1. 異常気象による「防護壁」と、お客様の違和感 近年、猛暑や異常気象が続く中、奈良の地で育つ力強い野菜たちは、過酷な環境から身を守るために自ら硬い「防護壁(表皮)」を作るようになりました。そのため、お客様から「口の中に皮が残るような違和感がある」というお声をいただくことがございました。私たちはこの事実から決して目を背けません。自然の変化に対して昔ながらのやり方と思考停止を続けることは、品質の妥協に繋がるからです。
2. 職人の「舌」と「科学」で導き出した絶対法則 奈良漬の美味しさは、ウリの中の「塩分」が抜け、そこに酒粕の「旨味」がたっぷりと浸透する成分交換にあります。私たちは厳しい選別の中で、ある法則に辿り着きました。職人の舌で「最高に美味しい」と確信したウリは、旨味を示す数値(Brix値)と塩分濃度が、見事なまでに「完全な反比例」を描くのです。
猛暑の影響で皮が硬くなり、旨味が入りきっていないウリは、中に塩分が残ってしまいます。私たちは今、この科学的ファクトを現場の品質管理に完全導入しています。代表のウリを測り、その数値を基準にすることで、現場では糖度計(Brix計)を用いて一滴の液から正確な塩分濃度を瞬時に逆算し、基準を満たしているかを完璧に見抜いています。
3. SDGsの理念に基づく、徹底した「リカバリー」 数値の基準に満たなかった、皮の硬いウリたち。私たちはこれを規格外として無駄にすることはありません。奈良県SDGs貢献企業として、一つひとつのウリの硬い表皮だけをピーラーで丁寧に剥ぎ落とし、再び酒粕の中へ漬け戻します。(画像2枚目:手作業での皮むき) 表面積を広げることで成分交換を爆発的に促し、大切な果肉を無駄にすることなく、最高品質のJAS認定レベルへと引き上げる徹底したリカバリーを行っているのです。
4. 嘘偽りのないファクトを、皆様の食卓へ 奈良屋本店は、NAIST(奈良先端科学技術大学院大学)との共同研究により「乳酸菌」の存在を明らかにし、奈良漬が本物の発酵食品であることを科学的に証明いたしました。奈良県内で唯一、奈良漬でJAS認定を取得している誇りにかけて、私たちは一切の妥協を許しません。
【お客様へのお願い】 万が一、お召し上がりの際に皮の硬さなど違和感がございましたら、どうぞご遠慮なく私たちにお知らせください。お客様からのその一つひとつのお声が、私たちの「問いかけ」となり、さらなる品質の進化へと繋がってまいります。
これからも奈良の歴史、文化、そして未来への思いを共有し、絶対にブレることのない「本物の奈良漬」をお約束いたします。


